
12月も中旬に入り、いよいよ年末の大掃除も最終段階ですね。
「1日15分掃除」で小物を片付けてきた方も、「まだ大物に手を付けていない!」という方も、年末に必ずやっておきたいのが、お風呂と換気扇です。これらは汚れが頑固で、時間がかかる場所の代表格です。
今回は、時間をかけずに、まるでプロがやったかのようにスッキリきれいになる**「つけ置き」と「洗剤の賢い使い方」**に焦点を当てた、効率的な掃除術をご紹介します。
これを読んで、気持ちよくピカピカのお家で新年を迎えましょう!
目次
① 放置が最強!【換気扇】の油汚れは「つけ置き」で一掃

換気扇の油汚れは、ゴシゴシ擦るよりも「つけ置き」が断然早くて効果的です。
【準備するもの】
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◉大きなビニール袋(45Lなど)または段ボール箱
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◉アルカリ性洗剤(セスキ炭酸ソーダ、マジックリンなどの強力な油汚れ用洗剤)
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◉45℃〜50℃の熱めのお湯(やけどに注意!)
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◉古歯ブラシ、スポンジ
【プロの手順】
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1.部品を取り外す:換気扇のカバー、フィルター、シロッコファン(渦巻き状のファン)など、分解できる部品を全て取り外します。
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2.つけ置き液を作る:大きなビニール袋に熱めのお湯を入れ、そこにアルカリ性洗剤を規定量または少し多めに入れます。(※注意:必ずゴム手袋を着用し、換気をしながら作業してください)
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3.漬け込む:取り外した部品を全て袋に入れ、2〜3時間、または一晩放置します。熱とアルカリ性洗剤の力で、油汚れがゆるみます。
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4.仕上げ:つけ置き後、ほとんどの油汚れは洗い流すだけで落ちます。残った細かい汚れは、古歯ブラシやスポンジで軽く擦って落とせば完了です。
⚠️ 注意:必ずゴム手袋を着用し、換気をしながら作業してください。
② 湿度を味方に!【お風呂】の黒カビ・水垢を徹底撃退

お風呂は「カビ(アルカリ性汚れ)」と「水垢(酸性汚れ)」という性質の違う汚れが混在しています。それぞれの性質に合わせて洗剤を使い分けるのがプロのコツです。
【ステップ1】 黒カビ(アルカリ性汚れ)の撃退
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◉カビ取り剤を使う:カビ取り剤をカビに塗布し、その上からキッチンペーパーやラップで湿布しましょう。(※注意:塩素系洗剤を使用する際は、絶対に酸性洗剤と混ぜないこと。換気を徹底してください。)
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◉放置:15〜30分放置した後、水で洗い流します。湿布することで、洗剤が流れずにカビに密着し、根元から分解してくれます。
⚠️注意:塩素系洗剤を使用する際は『絶対に酸性洗剤と混ぜないこと。』
⚠️換気を徹底してください。
【ステップ2】 水垢(酸性汚れ)の除去
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◉クエン酸を使う:鏡や蛇口周りの白いウロコ状の水垢には、酸性のクエン酸が有効です。
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◉パックする:クエン酸水(水100mlに対しクエン酸小さじ1/2)をスプレーし、水垢がひどい場所にはキッチンペーパーでパックして1〜2時間放置します。
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◉擦る:放置後、スポンジやマイクロファイバークロスで擦ると、水垢が溶けて落ちやすくなります。
③ 年末掃除を助ける!プロも使う【代用品】活用術

特別な道具がなくても、日常のアイテムを賢く使うだけで、掃除の効率は上がります。
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◉重曹:軽い油汚れや焦げ付き、臭い取りに万能なアルカリ性の粉末です。水と混ぜてペースト状にすると、研磨効果も期待できます。
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◉古歯ブラシ:隙間やタイルの目地、排水口の細かい部分の掃除に最適です。
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◉メラミンスポンジ:水に濡らして擦るだけで、洗剤を使わずに水垢や手垢などの汚れを落とせます。
まとめ:時間を味方につけて、心もスッキリと
年末の大掃除は体力勝負ではなく、「洗剤の力を借りる」「時間をかけて放置する」という知恵比べです。
特に大物は、つけ置きや湿布の時間を味方につけることで、驚くほど簡単に汚れが落ちます。
ピカピカに磨き上げたお家で、心もスッキリと新しい年を迎えましょう!