「しっかり日焼け止めを塗ったはずなのにいつの間にか日焼けしている」という経験はありませんか?特に、皮膚が薄い子どもは日に焼けると、やけどのような症状を引き起こしてしまうこともあるため、大人だけでなく子どもも日焼け対策を行う必要があるのです。今回は、日焼け止めの効果的な使い方や、子どもに日焼け止めを使うときの注意点について解説していきます。
目次
日焼け止めの重要性
日焼け止めは白い肌を維持するためだけではなく、紫外線による肌へのダメージの軽減に重要な役割を果たします。直接肌に紫外線を受けると、シミやそばかすの原因になるだけでなく、肌の炎症を引き起こしてしまいます。日焼けをしすぎると、肌が真っ赤になり、ヒリヒリと痛みますよね。これは、やけどと同じで肌に大きなダメージを負っている状態です。
健康的な肌を保つためには、日焼け止めを使用して紫外線対策を行うことが大切です。
子どもの日焼け止めの選び方
子どもに使用する日焼け止めは、できるだけ肌に優しく、使いやすいものを選びたいですよね。ここからは、子どもの日焼け止めの選び方について解説していきます。
◆ 塗りやすさで選ぶ
外出前に毎回、子どもに日焼け止めを塗る作業は一苦労。できるだけ使いやすい物を選ぶようにしましょう。日焼け止めの種類には、伸びが良く塗り広げやすい乳液タイプや、落ちにくいクリームタイプ、サラッと軽いジェルタイプ、手軽に使えるスプレータイプなどがあるため、どのタイプが一番使いやすいか検討してみましょう。
◆ 成分で選ぶ
子どもの肌はデリケートなため、肌に優しい成分を使用することが大切です。香料や着色料、アルコール、化学物質などを使っていない日焼け止めを選ぶと、より肌への負担が軽減できます。また、敏感肌の方向けの日焼け止めは、防腐剤などの添加物を使用していないものや、ヒアルロン酸や美容液成分が配合された保湿効果の高いものもあるため、試してみるのも良いでしょう。
◆ シーンに応じて使い分ける
日焼け止めを選ぶ時によく目にするのがSPFやPAの表示。SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、日焼けによる肌の赤みを引き起こす紫外線B波(UV-B)を防ぐ指数のことです。
SPFは数値が大きいほど紫外線B波を防ぐ効果の持続時間が長く、最大で50+と表示されます。
PAは「Protection Grade of UV-A」の略で、紫外線A波(UV-A)を防ぐ効果を表す指標のこと。「PA+」から「PA++++」の4段階で表し、「+」が多いほど紫外線の防止効果が高いことを示します。紫外線A波(UV-A)は、肌の奥深くまで到達し、シミやしわなどの原因になると言われています。そのため、日焼け防止には、この2種類の紫外線をブロックする日焼け止めを選ぶ必要があります。
SPFやPAの数値が高いと紫外線の予防効果も高いですが、毎回の使用は肌への負担も気になります。そのため、シーンに応じて日焼け止めを使い分けるのがおすすめです。
たとえば、普段の買い物や近くへのお出かけの時は、SPFやPAの数値が低めの日焼け止めでも充分日焼けを予防することができます。しかし、長時間外でのレジャーを楽しむときには、つい日焼け止めを塗りなおすのを忘れてしまったり、直接紫外線を受ける時間が長くなったりしてしまうため、SPFやPAの数値が高めのものを選ぶようにしましょう。
◆ 落としやすさで選ぶ
子どもに使用する日焼け止めは、簡単に落とすことができるかも重要なポイント。お湯で落とせるタイプは、顔を洗うのが苦手な小さい子どもに便利です。大人の場合は、クレンジングが必要な日焼け止めでも問題ありませんが、子どもの場合は肌への負担になるため避けるようにしましょう。
日焼け止めの効果的な使い方
日焼け止めは、外出前に塗ればそれで終わりというわけではありません。効果を最大限に発揮するためには、いくつかコツがあります。順番に見ていきましょう。
◆ こまめに塗りなおす
日焼け止めは、時間が経過するとだんだん効果が薄れてしまいます。商品にもよりますが、おおよそ2~3時間ごとに日焼け止めを塗りなおすのが好ましいでしょう。大人の場合は、メイクの上からでも付けられるスプレータイプもおすすめです。
◆ たっぷり塗る
日焼け止めの量が少ないと塗りムラが出来て日焼けの跡がまだらになってしまいます。日焼け止めは少し多めの量を意識して均一に塗り広げ、鼻や頬など焼けやすい部分には重ね塗りをしてしっかりとカバーしましょう。
日焼け止めの効果を下げるNG行動
せっかく日焼け止めを使っていても、効果が発揮されないと意味がありません。日焼け止めの効果を下げるNG行動についても知っておきましょう。
◆ 1度塗っただけで1日過ごす
外出先で日焼け止めを何度も塗るのは、難しいかもしれません。しかし、日焼け止めの効果をしっかり発揮するためには、2~3時間に1度は塗りなおすことが大切です。長時間外出する場合は、サラッと塗れるジェルタイプや乳液タイプなど塗り直しがしやすいテクスチャのものを選ぶようにしましょう。
◆ 汗と一緒に拭き取る
汗をかいたときタオルで強くこすると、日焼け止めも一緒に拭き取ってしまいます。汗はタオルでやさしく押さえるようにして拭き取りましょう。特に子どもは、外で遊んでたくさん汗をかくため、こまめに塗りなおすことも大切です。
まとめ
肌に大きなダメージを与える紫外線。大人も子どもも日焼け止めを使用した紫外線ケアが重要です。日焼け止めはたくさんの種類があるため、使用するシーンに応じて使い分けるのがおすすめ。効果的な使い方を意識して、紫外線からお肌を守りましょう。