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2024年11月05日

七五三で母親が着る着物は何が正解?着物のルールとオシャレなコーディネートもご紹介!

11月は七五三の時期。子どもの着物は決まっていても、母親の服装が決まっていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。着物を着ることになっていても選び方がわからないと、当日バタバタと慌ててしまうかもしれません。

そこで今回は、母親が七五三でどんな着物を選ぶべきか、着物のルールから解説します。着物好きな私・ハシモトが考えるコーディネートの楽しみ方や、我が家の実例も紹介しますので、ぜひご覧になってください!

親の着物は子どもの着物より格下を選ぶ

まず大前提として、七五三の主役は言わずもがな「子ども」です。したがって、親が子どもの着物より目立たないようにしなければなりません。

七五三の子ども着物はカラフルで大きな柄が描かれており、着物の中でもフォーマル、つまり「格上」です。洋服で言うところのタキシードやドレスと考えて良いでしょう。

同じ流れで考えれば、主役に付き添う親の服装は控えめなスーツが妥当ですよね。着物も同じで、格上の着物より格下の柄を選べば間違いありません。着物の格については、次で詳しく解説します。

着物の格付けとは?七五三にオススメの着物

着物も洋服と同じように、正装用や普段着用といったランクがあります。好きな柄を選ぶのも良いですが、場にふさわしくない柄を選んでしまわぬよう、着物の「格」について知っておきましょう。

▶︎ 訪問着・付け下げ

代表的なのは、大きな絵柄が描かれた「訪問着」や「付け下げ」です。着物の中でも格上ですが、色を控えめなものにすれば、子どもより目立つということはありません。写真はいずれも「付け下げ」です。

柄の選び方としては、七五三という子どもの成長を祈願する場ですので、鶴や鳳凰などおめでたい柄が入っている着物がオススメです。

▶︎ 色無地もしくは江戸小紋

次にオススメなのは、「無地の着物」です。柄がなく控えめな印象で、どんなシーンにも合わせやすい着物と言えます。ただしカジュアルになりすぎないよう、背中に『家紋』が入っているものか、写真のように織物の模様(地紋)が入っている着物を選ぶと良いでしょう。

また、遠目には無地にも見える「江戸小紋」もオススメです。本来は普段着として着用する柄ですが、三役(鮫・行儀・通し)と呼ばれる礼装向けの江戸小紋なら七五三などの祝い事にも向いています。ただし地味になりがちな着物でもあるため、明るい色味を選ぶようにすると良いでしょう。

どんな合わせ方がいい?コーディネートのヒント

着物の「格」を理解したうえでコーディネートも考えられると、母親も一緒に七五三の着物スタイルが楽しめますよ。私が考える着物の楽しみ方をお伝えしますので、手持ちの着物がある方はもちろん、レンタルする予定の方も参考にしてみてくださいね。

▶︎ 子どもの着物と同じ色・柄にする

まずは家族全体でのバランスを考えてみましょう。子どもの着物に合わせて、母親が薄い同色や、補色の着物にすることで、主役を引き立てることができます。例えば子どもがピンクの着物なら、母親も薄いピンクにしたり、補色の緑にしたりといった具合です。

また着物の柄を合わせるのもオススメです。全く同じ柄にする必要はないので、花なら同じような花びらの絵柄で揃えると良いでしょう。

色味や柄でバランスを整えると、家族写真を撮った時にも一体感が演出できます。

▶︎ 帯揚げなどの小物で遊ぶ

メインとなる着物が決まったら、帯や帯揚げなどの色味も工夫すると、より着物を楽しめます。例えば無地や江戸小紋の着物で少し物足りなさを感じたら、煌びやかな刺繍が入った帯を合わせてみましょう。着物にメリハリがついて、パッと明るい雰囲気が生まれます。

加えて帯揚げや帯締めなどの小物も大切です。着物と反対色を選んで差し色にすれば、落ち着いた雰囲気がありながらもオシャレなコーディネートとなるはずです。帯や帯揚げ・帯締めもフォーマルな柄を選ぶ必要はありますが、ぜひ無限の組み合わせ方を楽しんでみてくださいね。

我が家の場合:「子どもが主役」を忘れずに、譲り受けた着物を着用

七五三に着用する親の着物について紹介してきましたが、個人的に着物は自分が「好き!」だと思った柄を着るのが一番素敵に見えると思っています。もちろん七五三は子どもが主役なので、子どもを引き立てるための「格」は守らなければなりません。とは言え、せっかく着物を着られる機会なのだから、お母さんにもぜひ着物を楽しんでもらいたいと思います。

自分の娘の七五三の時、私は義母の訪問着を譲り受けて着用しました。写真を見てもわかるように、色や柄はバラバラ。今見返すともう少し大人しめな色味が良かったかなとは思いますが、私はずっと大切にされてきた義母の着物を着ることができ、娘も自分が好きな柄を選べて楽しそうだったので、とても良い思い出になりました。

まとめ

子どもの成長を祝い、また将来への健康を願う七五三は、家族にとっても大切なハレの日です。子どもをメインに考えながらも、親も一緒に楽しんで参加できると良いですよね。着物の格付けを念頭に置きながら、ぜひお母さんも好きな色・柄の着物を選んでみてください。

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