Smaile tree

> ライフスタイル > 失敗しない家電選び『エアコン』編—賢く選んでもっと快適&節電にも!

失敗しない家電選び『エアコン』編—賢く選んでもっと快適&節電にも!

年々進化する家電、どうやって選ぶ?

家電選び

日々の暮らしを快適・便利にしてくれる、さまざまな家電製品。各メーカーから新モデルが次々と登場し、機能も性能も年々アップしているので、いざ買い替えようと思うと「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。

家電の買い替えや選び方について、ママさんたちからもこんな声が聞かれました。

 

◆電気や機械のことは苦手なので、何をポイントに選べばいいのかわからない

◆家電の買い替えを夫に相談しても、「任せるよ~」と頼りない

◆古くなったけど、まだ使える家電を買い替えるタイミングがわからない

◆家電が壊れたら、修理と買い替えではどっちがお得?

◆最新の家電にすれば、本当に電気代も安くなるの?

 

やはり多くのママさんも、家電にまつわる悩みやギモンは尽きないようです。たしかに、一度買えば長く使うモノですし、買い替えは大きな出費にもなりますから、賢く上手に選びたいものですよね。

そこで今回は、この時期に買い替える人も多いエアコンについて、選ぶ際の基本ポイント&お役立ち情報をご紹介しましょう。

 

勘違いしている人が多い「畳数の目安」

エアコン選びで重要な畳数

エアコン選びで一番重要なのは、設置する部屋の広さ(条件)とエアコンの容量(対応畳数)のマッチングです。家庭用エアコンの容量は「畳数の目安」として、カタログやチラシに記載されているのは皆さんもご存じですよね。ただし、ここで注意したいのが畳数表示の読み間違い・勘違いです。

たとえば、畳数の目安に「冷房時10~12畳、暖房時8~10畳」と表示してあった場合、「冷房は10~12畳、暖房は8~10畳ぐらいの部屋で使える」と思われがちですが、実はちょっと違うのです。

では、この表記の正しい意味を説明すると……

●一戸建ての木造住宅(南向きの和室)は、冷房10畳・暖房8畳が目安

●マンションなどの鉄筋住宅(南向きの洋室)は、冷房12畳・暖房10畳が目安

……となります。

つまり、エアコンを選ぶ際には部屋の広さだけでなく、建物の構造や部屋の向きも考慮しなければいけないということ。このポイントを読み間違えると、「冷暖房が効かない・効きすぎる」といったストレスだけでなく、消費電力量が増えてムダな電気代がかかったり、エアコンに負荷がかかって故障しやすくなるなど、さまざまな支障が出てきてしまいます。畳数表記はちょっとまぎらわしいかもしれませんが、メーカーのカタログも家電店の広告も、すべてこのルールで表記されていますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

また、エアコンは冷房より暖房の方がパワーを必要としますので、冬もエアコンをメインに使う場合は、暖房の畳数目安を参考に選ぶといいでしょう。

ちなみに、この表記は東京を基準とした畳数なので、東京より温暖な地域では冷房の、寒冷地では暖房のパワーが足りるように、ワンランクアップの容量を選ぶのがオススメです。

 

修理するか・買い替えるか……どっち?

エアコン

冒頭のママさんの声にもあったように、エアコンが壊れた場合、「修理するか・買い替えるか」で迷う人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、10年近く使用しているエアコンであれば、修理せずに買い替えた方が◎といえそうです。

 

修理を依頼して家に来てもらうと、致命的な故障で修理ができない場合でも、点検診断費用(3000円~)や出張費用(2000円~)などの費用は支払わなければいけません。つまり、エアコンを診てもらうだけで(修理できなくても) 5000円以上かかってしまうのです。

また、エアコンの補修部品の保有期間は、各メーカーとも9年前後とされています。もし部品の交換が必要となっても、メーカーに在庫がなければ修理することはできません。

仮に修理ができたとしても、さらに部品代や技術料が必要となりますから、修理の程度によってはトータルで 2~3万円はかかると思っていいでしょう。

 

エアコンが壊れていなくても、節電という点から考えると買い替えを検討する価値は大です。最近の新型エアコンは7~8年前の旧型と比べて、省エネ性(節電機能)が格段にアップしているからです。

機種や使用条件によって多少異なりますが、旧型から新型エアコンに買い替えると、冷暖房にかかる電気代が半分程度になるケースも少なくないといいます。一般家庭におけるエアコンの電力消費は、全体の約3割(年間平均)を占めていますので、この差は大きいですよね。

たとえば、一般的な電気代の一例として、旧型エアコンの電気代(冷暖房にかかる電気代)が年間4万円とすると、新型エアコンの電気代は年間2万円と半額に。12万円の新型エアコンに買い替えても、6年ぐらい(12万円÷2万円=6)で元が取れてしまう計算になります。

こうした点からトータルに考えると、エアコンは故障の有無にかかわらず、購入して8~1年が買い替えの目安といえそうです。

 

コストパフォーマンスを考えてグレードを選ぶ

統一省エネラベル

さらにもうひとつ、エアコンを選ぶ際にチェックしたいのが、店頭の各製品に貼られている「統一省エネラベル」です。これはJIS規格として導入された表示制度で、国の機関が統一したルールを定めていますので、どのメーカーも同じ基準で性能を比較することがきます。

ラベルには5段階評価の★マークや、年間の目安電気料金などが書かれており、星のマークが多いほど省エネ性が高いということになります。

「星の数が多い=省エネ性が高い=快適性が高い=電気代もお得」ということですから、どうせ買い替えるなら超省エネ仕様の五つ星エアコンを選びたいですよね。ただし、星の数が増えるほど本体価格もアップしますので、当然ながら五つ星のエアコンは価格も高めとなります。

省エネ率

そこで考慮したいのが、設置する部屋に応じた「コストパフォーマンス」。たとえば、たまにしか使わない6畳程度の客間に、高価な五つ星エアコンを設置するのはもったいないですよね。

こうした点から考えると、家の中で一番広く、過ごす時間も一番長いリビングには、超省エネ仕様のハイグレードモデルがオススメ。家族みんなで快適に過ごせて、長い時間使用するほど、電気代のお得感にも差が出ます。

寝室は生活スタイルにもよりますが、使用時間が長め&快適性を求めるならミドルクラス、夜の2~3時間程度の使用ならスタンダードクラス。子ども部屋は価格重視でスタンダードクラス……というように、設置する部屋やニーズに合わせてグレードを選べば、コストパフォーマンスも満足感もアップするはずです。

 

また、エアコンのさまざまな付加機能(自動フィルター掃除や加湿機能、外出先からエアコンをオン・オフできる遠隔操作装置など)についても、自分たちにとって本当に必要なのかどうか見極めることが大切です。付加機能が付けばそれだけ価格も高くなりますし、どれほど便利で魅力的な新機能でも、使わなければ宝の持ち腐れになってしまいます。予算に見合った納得のいく選択をするためにも、その点は冷静に判断したいものです。

 

―― 以上、エアコン選びのポイントをいくつかご紹介しましたが、専門的な難しいことは知らなくても、基本的な知識や注意点を頭に入れておけばOK! 買い替えのタイミングや機種の選択に迷ったら、これらのポイントをぜひ参考にしてみてくださいね!

新着記事

キーワード